
画像出典:コミックシーモア
樹なつみ先生の作品で、「OZ」という漫画があります。
樹なつみ先生の作品はどれも面白いのですが、この「OZ」はその中でも群を抜いて素晴らしく、知る人ぞ知る名作で私はとっても好きなんですよね。
というか、最近の流行りの漫画より全然面白いと思うのですが、なにせ少々前の作品だということと完結していること、露出もあまりされていないことから特段目立ってはいないのですが、ほんっとうに面白いのでぜひ読んでみてほしいです。
とにかくストーリーがすごく面白く、全5巻なので中だるみもせず、力強い面白さを感じる作品です。
私は子供の頃に読んだのですがすっかりハマってしまい、大人になった今でも定期的に読み返してしまうほどの漫画なんですよね。
中でも、主人公のムトーのかっこよさは私のその後の性癖を決定してしまったほどです。あまりにもかっこいいので、ムトー目当てでもぜひ見てもらいたいくらい。
時代は未来という設定なので今読んでも古臭くはありませんし、何なら未来感すら感じるかもしれない。
OZのムトーはかっこいい!ルックスも言動も最高
ムトーはこの漫画の主人公で、日本人の武藤という苗字なので皆からムトーと呼ばれています。
アメリカっぽいところで暮らしているので、おそらく英語圏が舞台なのかな?という感じ。
第三次世界大戦の後という設定なので、荒廃した未来が舞台なのですが、そこで孤児から傭兵になったムトーが、天才科学者の少女フィリシアと「OZ」を目指して旅立つのです。
ムトーは22歳なのに童顔でとにかく顔が良い!
ルックスだけでなくカリスマ性も持っているので、周りのみんなを魅了するようなタイプです。
ムトーは顔だけでなく言動もいちいちかっこいい。
フィリシアもムトーのことを好きになってしまいますが、お気持ちよくわかります。
なんなら姉のビアンカもムトーに惚れてしまいますが、お気持ちよくわかります…私もこの漫画内にいてムトーのそばにいたら惚れる自信があります(笑)
当時私は樹なつみ先生のOZファンブックみたいなものも購入したのですが、樹なつみ先生が短髪の男性が好きで、ムトーを短髪にしたのだというようなことが書いてありました。
子供の頃に読んだ私は、樹なつみ先生の性癖を受け継いでそのまま短髪好きになってしまいました…いや、長髪でも普通髪な男性でも好きにはなりますけどね?
でもやっぱり「短髪の黒髪男性ってかっこいい」と、ムトーで刷り込まれてしまいました。樹なつみ先生は私の性癖まで歪ませてくれました(笑)
その後どんな漫画を読んでも、やはりムトーのことは忘れられないくらい心に残っておりまして、「私はムトーみたいな男性がタイプ」って今でも思ってしまうくらいはムトーに影響を受けております。
「OZ」の漫画レビューを読むと、やはりムトーに心つかまれている人が多いので、同じような女性は多いんじゃないかな。
ヒロインのフィリシアも好き
個人的には、ヒロインのフィリシアも大好きです。
好き嫌いがわかれるかもしれないタイプですが、樹なつみ先生の漫画にはああいった正統派の女の子ヒロインはあまりいないんですよね。
美少女とまではいかないけど、普通にかわいいヒロインなフィリシアが好きでした。
天才科学者という設定も良いし、フィリシアを見て三つ編みの女の子やふわふわ髪の女の子にも憧れました…。
最初は少々我儘なところがありますが、次第に成長して、元から持っている芯の強さを発揮していくのが素敵でした。
そんなフィリシアがムトーに恋をしていくけど、でも物語の主軸は「OZ」というSFなので、少女漫画っぽくないストーリーも良かったです。
なんならヒロインは、アンドロイドの19(ナインティーン)という見方もできます(笑)
「OZ」のストーリーが素晴らしすぎる
なんといっても「OZ」のストーリーが素晴らしすぎる、圧巻だということにつきます。映画化してほしいくらい。
「OZ」のストーリーのラストはボロボロ泣いてしまいましたし、続きも自分で想像できるのが良かった。
きっとラストの後は幸せに生きていくだろう、と予想できたのが素晴らしかったですね。
読後の想像の余地を残している、でも幸せを想像させるハッピーエンドというのが秀逸でした。
それにしても、主人公なのにここまで文句なしにかっこいい男性ってなかなかいないような気がするので、ムトーは本当にすごい。
ぜひムトーのかっこよさを、そしてストーリーの素晴らしさを堪能してほしいので、まだ読んだことがない人は「OZ」を読んでみてほしいです。
「巻数は短いのになかなかすごい漫画だな」って思うこと間違いなしですよ!