『葬送のフリーレン』という漫画が、2023年から2024年の冬アニメとして放送されました。
しかし、このアニメは「面白い」という意見と「つまらない」という意見があり、読者評価が両極端な作品となっています。
『葬送のフリーレン』は面白いのでしょうか?つまらないのでしょうか?
何が面白いのかわからない、という意見もあることを踏まえて、実際にアニメを見た感想を書いていきます!
『葬送のフリーレン』がつまらないと感じた理由

画像引用:葬送のフリーレン公式サイト
少年サンデーで大ヒット中とのことで、アニメも大人気だということで、こんな感想を述べるのは大変申し訳ないのですが…私は『葬送のフリーレン』を最初つまらないと感じてしまいました。
『葬送のフリーレン』が勇者が魔王を倒した後の物語で、あまりストーリーの起伏がないらしいことは最初から知っていて、それを踏まえた上でアニメを見たのですが…。
やはり、あまり面白くない!というかつまらないぞ!!!
と感じてしまいました、ファンの方すみません…。
このように、SNSでも似たような意見がありますね。
やはり、面白くないと感じるのには理由があります。
一番の理由は、やはり「魔王を倒した後の平和な世界」を描いているため、「大きな敵がいない&大きな目的がない」ということに尽きるのではないでしょうか。
私は強大な敵を倒すとか、何か大きな目的があってそれを達成するためのストーリーとか、そういうのが好きなんですよね。
ハリウッド映画にあるような、大きな敵を倒すぞー!みたいな。そんな目的がほしい。フリーレンにはそれがない。
なんか目的があってストーリーが進んでるぞ!みたいな物語が好きなタイプには、『葬送のフリーレン』はあまり面白くないと感じてしまうと思います…。
勇者が魔王を倒した後の世界なので強大な敵がいない
この『葬送のフリーレン』は、勇者が魔王を倒した後の日常を描いた後日譚となっています。
だから、舞台は「平和な世界」なんですよね。一応残党やら魔族やらはおりますが、そんな強大なラスボスとかではない。
フリーレンと仲間たちは、平和になった世界を淡々と旅をしているだけなのです。
一応目的はあるんですけど、フリーレンの趣味の旅みたいな感じなので、大きな目的があるわけではないし。
強大な敵を倒す目的があるわけでもなく、陰謀があってそれを暴くとかでもなく、ただただ淡々と旅を続けながら日常が描かれる。
いや、私だってキャラの日常を見るのは好きですよ。
でも、そのキャラたちが普段は戦って大きな目的を達成するための合間の日常とかが見たいんです。
あまり愛着がない、知らないキャラの日常をいきなり見させられても…という感じになってしまうんですね、『葬送のフリーレン』は。
敵がいないのにストーリーが進むって、一週まわって斬新な気もしますが…。
でもやっぱり、日常が見たいというより何か目的があって旅をしているストーリーの方がワクワクするかなぁと。
逆に言うと、キャラのほのぼのとした日常を見たい!という人には、『葬送のフリーレン』は合っているということになりますね。
でも、それは『葬送のフリーレン』は「盛り上がりがなくつまらない」と言えることにもなります…。
戦闘シーンも淡泊なものが多い
『葬送のフリーレン』がつまらない、と言われる理由には、戦闘シーンの淡泊さがあります。
バトル漫画のような派手な戦いはなく、あっさりとしているんですよね。
防御魔法があるので敵にやられることがない場合もあるし、フリーレンは強いのであっという間に敵を倒してしまいます。
バトル漫画が好きな人には、『葬送のフリーレン』の戦闘シーンは物足りなく感じてしまうかもしれませんね。
かくいう私は、他の日常が淡々としすぎていたため、逆に『葬送のフリーレン』の戦闘シーンは少し楽しく感じてしまいました…。
つまり、日常シーンが物足りないため、戦闘シーンがあることで少し満足してしまったのです(笑)
戦いは漫画やアニメにおいて不可欠なものなのかもしれない、と思ってしまったほどでした。
もちろん、他の作品に比べたら、『葬送のフリーレン』の戦闘シーンは物足りないのは否めません。
でも、フリーレンが強いのであっという間にやっつけてくれるから、その辺ではスカッとできました。
登場人物の感情の起伏が少ない
『葬送のフリーレン』は、登場人物たちの感情の起伏が少ないのも「面白くない」と言われてしまう理由の一つだと思います。
特に、主人公のフリーレンと、仲間になったフェルンは、感情の起伏が少ないヒロイン二人となり、面白さに欠けると感じる人もいるでしょう。
確かにフリーレンは1000年くらい生きているエルフなので、感情が爆発するなんてこともありません。
感情の起伏がハッキリしている熱血主人公などをたくさん見てきた私としても、確かにフリーレンは大人しい感じで、少々物足りない感じもしました。
でも、好きな人にはこのフリーレンの感情の起伏が少ない、淡々とした感じが好きなのでしょうね。
個人的には、感情の起伏があるタイプの方のシュタルクが登場してから、少し物語が明るい感じになったのが好みでした。
フェルンは見ている分には可愛くて好きなのですが、淡々としつつ冷めた目で人を見たり、シュタルクに不機嫌に怒ったりと、実際にいたら面倒くさいタイプだなと思ってしまいました。
特に、フェルンはシュタルクに不機嫌になることが多く、SNSでは「不機嫌で人をコントロールすることを覚えた」と言われていて、確かにその通りだなぁと…。
でも、そんな面倒なフェルンにシュタルクはいつも謝っているので、シュタルクの好感度は爆上がりでしたね(笑)
この二人のかけあいは結構好きで、シュタルクが登場してからのフリーレンは少し面白く感じました。
でもアニメを見ているうちにだんだんとキャラに愛着がわいてくる
とまあ、こんな感じで個人的には『葬送のフリーレン』は微妙に感じてしまい、「あまり面白くないなぁ」と感じていたのですが、世間一般の人は「フリーレンは面白い!」と感じる人がたくさんいるため、面白くない作品だとはもちろん言えないでしょうね。
まあバトル漫画は他にもあるし、魔王を倒す物語も他にあるし、こんな「魔王を倒した後の世界」を描いた作品は目新しいというのは確かにあります。
『葬送のフリーレン』は、バトルとかではなく、フリーレンと周りの人との交流だったり、フリーレンの心の成長過程だったり、ほのぼのとした日常生活だったりと、そういう穏やかな世界を見たい人には「面白い!」と感じられるのだと思います。
ただ、私みたいに「強大な敵を倒すストーリーが見たい!」「目的があるストーリーがいい!」「陰謀を暴くとか、そういうのないの?」みたいなわかりやすい作品が好きな人や、バトル漫画のような戦いがメインで見たい人には、『葬送のフリーレン』はあまり向いていないということになります。
しかし、かくいう私も少しずつアニメを見ていたら、だんだんとキャラに愛着がわき、途中から少しずつ楽しめるようになりました。
何度も言いますが、フェルンとシュタルクのかけあいは結構気に入りましたし、フリーレンがスカッと敵を倒してくれるのも良かったです。
最初から離脱してしまった人には勧めませんが、ずっと見ていると私みたいに段々フリーレンたちに愛着がわいて、楽しく感じてくるかもしれませんよ。
ただ、個人的にはやはり、何か大きな目的があって旅をしているとか、大きな敵がいるとかの方が楽しいかなとは思ってしまいました。何せハリウッド映画好きなタイプですから。
でも疲れているときなんかには、そんな作品を観る気力もないので、そういう時には『葬送のフリーレン』を見てほのぼのとした彼らの日常に癒されるとかいうのもアリだなぁと思ってしまいました。
結局私も、いつの間にかフリーレンたちの魅力にとりつかれてしまったのかもしれません。